その他滋賀県

◼西明寺(滋賀県犬上郡甲良町)

★天台宗

西明寺は、金剛輪寺、百済寺とともに「湖東三山」の1つに数えられる。平安時代初期、三修上人の創建といわれ、三修上人は、修験道の霊山として知られる伊吹山の開山上人と伝えられる半ば伝説化した行者である。

「薬師如来」は当寺のご本尊。

◼百済寺(滋賀県東近江市)

★天台宗

百済寺は、金剛輪寺、西明寺とともに「湖東三山」の1つとして知られる。推古天皇14年(606年)、聖徳太子の建立とされる。当時来朝していた高麗(高句麗)の僧・恵慈とともにこの地に至った時、山中に見た不思議な光の元を訪ねて行くと、それは霊木の杉であった。太子はその杉を、根が付いた立ち木のまま刻んで十一面観音の像を作り、像を囲むように堂を建てたとされる。

ご朱印の「植木観音」は、ご本尊の十一面観世音菩薩を示す。

◼園城寺(滋賀県大津市)

★天台寺門宗 総本山

園城寺は一般に三井寺と呼ばれる。7世紀に大友氏 (古代)の氏寺として草創され、9世紀に唐から帰国した留学僧円珍(天台寺門宗宗祖)によって再興された。三井寺は平安時代以降、皇室、貴族、武家などの幅広い信仰を集めて栄えたが、10世紀頃から比叡山延暦寺との対立抗争が激化し、比叡山の宗徒によって三井寺が焼き討ちされることが史上度々あった。

釈迦堂のご朱印「釈迦如来」。

観音堂のご朱印「大悲殿」。

水観寺は三井寺の五別所寺院の一つ。

「醫王殿」は、ご本尊の薬師如来をお祀りするお堂の意味。

微妙寺は、三井寺の五別所寺院の一つで、ご本尊は「十一面観音」。

微妙寺でいただける、「黄不動尊」のご朱印。

国宝指定名称は「絹本著色不動明王像」。通称「黄不動」と呼ばれ、高野山明王院の「赤不動」、青蓮院の「青不動」と共に日本三不動の1つに数えられる。

◼石山寺(滋賀県大津市)

★東寺 真言宗

石山寺の本堂は国の天然記念物の珪灰石(「石山寺硅灰石」)という巨大な岩盤の上に建ち、これが寺名の由来ともなっている。聖武天皇の発願により、天平19年(747年)、良弁(東大寺開山・別当)が聖徳太子の念持仏であった如意輪観音をこの地に祀ったのがはじまりとされている。

ご朱印は「大伽藍」。

◼摠見寺(滋賀県近江八幡市)

★臨済宗妙心寺派

天正年間に安土城築城に伴って、織田信長によって城郭内に建立された。開山は、織田一族の岩倉城主主織田信安の三男で禅僧の剛可正仲とされているが、実際の創建時の住職は尭照であったようである。

戦国時代の「天下」とは京都を中心とした五畿内(山城、大和、河内、和泉、摂津の5ヵ国)のことを意味し、「天下布武」とは五畿内に足利将軍家の治世を確立させること、すなわち義昭が将軍に就任した永禄11年9月から10月の段階で達成された事、とされている。

「大悲殿」のご朱印。

◼長命寺(滋賀県近江八幡市)

★天台宗系単立

第12代景行天皇の時代に、武内宿禰がこの地で柳の木に「寿命長遠諸願成就」と彫り長寿を祈願した。このため宿禰は300歳の長命を保ったと伝えられる。その後、聖徳太子がこの地に赴いた際、宿禰が祈願した際に彫った文字を発見したという。これに感銘を受けてながめていると白髪の老人が現れ、その木で仏像を彫りこの地に安置するよう告げた。太子は早速、十一面観音を彫りこの地に安置した。太子は宿禰の長寿にあやかり、当寺を長命寺と名付けたと伝えられている。

西国三十三所第三十一番札所。ご本尊に因んだ「千手大悲殿」のご朱印。

近江七福神のご朱印「毘沙門天」。

◼正法寺・岩間寺(滋賀県大津市)

★真言宗醍醐派

ご本尊は、三重のお厨子に納められている御丈十五センチの千手観音で、雷除け観音、汗かき観音、厄除け観音、ぼけ封じ観音と呼ばれている。 雷が爪で掘った雷神爪堀湧泉は不老長寿の水と呼ばれ、健康長寿ぼけ封じを願う参拝者も多く訪れる。

西国三十三所第十二番札所。ご本尊に因んだご朱印「大悲殿」。

◼安養寺(滋賀県大津市)

★浄土宗

通称「立木観音」で知られる。815年(弘仁6年)、空海がこの地に立ち寄った際、瀬田川の対岸に光り輝く霊木に五尺三寸の観世音菩薩像を彫刻し、それを本尊としてこの寺を建てたという。この時、空海が厄年の42歳であったとされるため、広く厄除けの霊験あらたかな観音像として信仰されることとなった。

ご朱印は「立木観音」。

◼西教寺(滋賀県大津市)

★天台真盛宗 総本山

天台系仏教の一派である天台真盛宗の総本山である。開基は聖徳太子とする伝承もあるが判然とせず、室町時代、中興の祖であり天台真盛宗の宗祖である真盛が入寺してから栄えた。天台宗総本山の延暦寺、天台寺門宗総本山の園城寺(三井寺)に比べ知名度は高いと言えないが、天台系仏教の一派である天台真盛宗の総本山として、400か寺以上の末寺を有する。

ご朱印は、真盛上人が入寺されるに至り、堂塔と教法を再興、「不断念仏」の道場とされたことに因む。

◼常楽寺(滋賀県湖南市)

★天台宗

同じ地区にある長寿寺の「東寺(ひがしでら)」に対して、「西寺(にしでら)」と呼ばれている。長寿寺、善水寺とともに湖南三山の1つに数えられる。近江西国三十三箇所観音霊場第一番札所。

ご本尊の千手観音に因んだご朱印「大悲殿」。

◼善水寺(滋賀県湖南市)

★天台宗

奈良時代の創建で、最澄が天台寺院に改めたというが、中世以前の沿革はあまり明らかでない。桓武天皇が病気になり、最澄が法力により霊水を献上したところ、たちどころに回復したことから現在の寺名に改名したという。湖南三山の一つ。

ご本尊に因んだご朱印「薬師如来」。

◼長寿寺(滋賀県湖南市)

★天台宗

同じ地区内にある常楽寺の「西寺(にしでら)」に対して、「東寺(ひがしでら)」と呼ばれている。常楽寺、善水寺とともに湖南三山の1つに数えられる。1月中旬には祭事の鬼ばしりが行われる。

ご朱印の「悲願金剛」は、大慈悲によって 我々を救ってくださるご本尊の地蔵菩薩の別名。

◼宝厳寺(滋賀県長浜市)

★真言宗豊山派

西国三十三所観音霊場の第30番札所である。観音堂に安置された札所本尊の千手観音像は秘仏で、開扉は原則として60年に一度である。

札所本尊に因んだご朱印「大悲殿」。

弁才天信仰の聖地でもあり、厳島神社と江島神社と並んで日本三大弁才天の1つにも数えられている。

ご本尊に因んだご朱印「大辯才天」。