鎌倉市

◼建長寺(神奈川県鎌倉市)

★臨済宗建長寺派 大本山

建長寺は鎌倉幕府5代執権北条時頼によって創建された禅宗寺院で、建長5年(1253年)に落慶供養が営まれている。開山(初代住職)は宋からの渡来僧・蘭渓道隆(大覚禅師)。建長寺の境内が広がる谷(鎌倉では「やつ」と読む)は、元は「地獄ヶ谷」と呼ばれる処刑場で、地蔵菩薩を本尊とする伽羅陀山心平寺という寺が建っていた。建長寺の本尊が禅宗寺院の本尊として一般的な釈迦如来ではなく地蔵菩薩であるのは、こうした因縁によるものである。

ご本尊の地蔵菩薩に因んだ「南無地蔵尊」のご朱印。

◼円覚寺(神奈川県鎌倉市)

★臨済宗円覚寺派 大本山

鎌倉五山第二位、臨済宗円覚寺派の大本山 円覚寺は、1282年 時の執権・北条時宗公によって元の襲来による合戦での、両軍の戦没者供養を目的として創建された。

ご本尊「宝冠釈迦如来」のご朱印。

円覚寺山内にある佛日庵は、開基 北条時宗公を祀る寺院で、時宗公はこの場所に小さな庵をむすび禅の修業を行ったといわれる。境内には、北条時宗公、貞時公、高時公の棺が安置してある開基廟がある。

「北条時宗公廟」のご朱印。

◼浄智寺(神奈川県鎌倉市)

★臨済宗円覚寺派

鎌倉五山第四位の浄智寺は、鎌倉幕府第5代執権・北条時頼の3男である北条宗政の菩提を弔うために、弘安6年(1283年)に創建された。開基は宗政の子・北条師時としたが、当時の師時は8歳であり、実際には宗政の妻と兄・北条時宗による創建である。

仏殿の「曇華殿」には、ご本尊の三世仏(阿弥陀如来・釈迦如来・弥勒如来)が祀られている。

浄智寺裏山のやぐら内に置かれた「布袋尊」は、鎌倉・江の島七福神の一つ。お腹を撫でると元気がもらえるのだという。

◼浄妙寺(神奈川県鎌倉市)

★臨済宗建長寺派

鎌倉五山の第五位の浄妙寺は、かつては広大な寺地を有し、23箇院の塔頭を有していた。現在でも付近一帯の地名を「浄明寺」といい、住宅団地名にも使用されるなど、その名残を残している。

ご本尊の釈迦如来に因んだ「南無釈迦牟尼仏」のご朱印。

◼杉本寺(神奈川杉本寺)

★天台宗

杉本寺は、坂東三十三箇所・鎌倉三十三箇所の第1番札所で、鎌倉最古の寺とされている。天平6年(734年)行基が十一面観音を安置して創建したのに始まるという。文治5年(1189年)堂宇が焼失しているが、このとき観音像は自ら本堂から出て、境内に避難したと伝えられる。

ご本尊の十一面観音菩薩に因んだ「十一面観音大悲殿」のご朱印。

◼東慶寺(神奈川県鎌倉市)

★臨済宗円覚寺派

開基は北条貞時、開山は覚山尼と伝えられる。現在は円覚寺末の男僧の寺であるが、開山以来明治に至るまで本山を持たない独立した尼寺で、室町時代後期には住持は御所様と呼ばれ、江戸時代には寺を松岡御所とも称した特殊な格式のある寺であった。

ご本尊「釈迦如来」のご朱印。

◼報国寺(神奈川県鎌倉市)

★臨済宗円覚寺派

建武元年(1334年)報国寺開山の仏乗禅師は、現在地に休耕庵を建てて修業された。そのゆかりの御堂跡に、竹が生い繁るようになったため、竹寺とも呼ばれる。また、当寺の開基は足利家時だが、上杉重兼も寺の創設にかかわっている。

ご本尊の聖観音に因んだ「聖大悲殿」のご朱印。

◼明月院(神奈川県鎌倉市)

★臨済宗建長寺派

山内上杉家の祖、関東管領・上杉憲方は密室守厳を開山として、明月院を開創した。憲方の没年は応永元年(1394年)で、それ以前の開創である、なお、寺伝では、平治の乱で没した山内首藤俊通の菩提のため、永暦元年(1160年)、その子の経俊が「明月庵」を建立したのが草創とされ、憲方は中興者とされているが、実際の開基は憲方とみるのが通説である。アジサイの名所として知られ、「あじさい寺」の通称がある。

ご本尊の「聖観音菩薩」のご朱印。

◼宝戒寺(神奈川県鎌倉市)

★天台宗

宝戒寺は、後醍醐天皇の命をうけた足利尊氏により、北条氏の霊を弔うため、また国宝的人材を養成する道場として北条執権屋敷跡であるこの地に建立された。萩の名所として知られ、「萩の寺」とも呼ばれる。

ご本尊の地蔵菩薩に因んだ「子育経読地蔵尊」のご朱印。

◼安国論寺(神奈川県鎌倉市)

★日蓮宗

長勝寺・妙法寺と並び、日蓮が鎌倉で布教するに際して拠点とした松葉ヶ谷草庵の跡とされ、松葉ヶ谷霊跡安国論寺とも言う。開山は日蓮とするが、弟子の日朗が文応元年(1260年)に、日蓮が前執権北条時頼に建白した「立正安国論」を執筆した岩穴(法窟)の側に安国論窟寺を建てたのが始まりである。

ご朱印の「妙法」は法華経を指すとされる。

◼長谷寺(神奈川県鎌倉市)

★浄土宗

天平8年(736年)、大和の長谷寺(奈良県桜井市)の開基である徳道を藤原房前が招請し、十一面観音像を本尊として開山したとされる。養老5年(721年)に徳道は楠の大木から2体の十一面観音を造り、その1体(本)を本尊としたのが大和の長谷寺であり、もう1体(末)を祈請の上で海に流したところ、その15年後に相模国の三浦半島に流れ着き、そちらを鎌倉に安置して開いたのが、鎌倉の長谷寺であるとされる。

ご本尊の十一面観音菩薩に因んだ「十一面大悲殿」のご朱印。

◼高徳院(神奈川県鎌倉市)

★浄土宗

高徳院は、鎌倉大仏をご本尊とする寺院であるが、開山、開基は不明であり、不明な点が多い。初期は真言宗で、密教系の僧が住持となっていた。のち臨済宗に属し建長寺の末寺となったが、江戸時代の正徳年間(1711年 – 1716年)に江戸・増上寺の祐天上人による再興以降は浄土宗に属し、材木座の光明寺の末寺となっている。「高徳院」の院号を称するようになるのは浄土宗に転じてからである。

ご本尊「阿弥陀如来」のご朱印。

◼極楽寺(神奈川県鎌倉市)

★真言律宗

開山は忍性、開基は二代執権北条義時の三男重時で、1259年(正元1)に建立されたとされる。全盛期には、金堂、講堂、十三重塔などの伽藍のほかに49の塔頭を備えた大寺院だったが、合戦や火災、地震等により、今ではただ一つ残った吉祥院が本堂となっている。

ご本尊「釈迦如来」のご朱印。

◼大船観音寺(神奈川県鎌倉市)

★曹洞宗

大船観音寺は、全長約25mの巨大白衣観音像(大船観音)で知られる。1929年(昭和4年)地元有志の発起により護国観音として築造が開始され、1934年(昭和9年)には輪郭が出来上がっていたが、戦局の悪化により、築造は中断。その後、20年以上放置される。第二次世界大戦後、財団法人大船観音協会が設立され、1960年(昭和35年)4月に完成した。

ご本尊の聖観音に因んだ「白衣観音」のご朱印。

◼常栄寺(神奈川県鎌倉市)

★日蓮宗

鎌倉時代に源頼朝が山上に由比ガ浜を遠望するための桟敷を作ったのが興りとされる。ここを守護していた印東祐信の妻の日蓮宗の尼僧(「浅敷の尼」といわれる)が、文永8年(1271年)の龍ノ口法難の折り、処刑のため刑場(現・龍口寺)に引かれて行く日蓮に胡麻ぼたもちを捧げた、という伝承がある。

ご朱印は、「これやこの 法難の祖師に萩のもち 棒げし尼が すみにしところ」と書かれている。